メディアクリエイターの最もダサい点は、本人たちの醜悪な自意識である

メディアクリエイターという名前が、一部界隈で話題になっている。

この問題に関して多少意見を言いたくなった。

はてなブログというものの勝手を知らないので、果たして開設直後のブログ記事がどこまで読まれるのか甚だ疑問ではあるが、書きたいことは書かせてもらう。

私が主張したいことを一言で表せば、「メディアクリエイターという言葉もそうだが、それ以上にダサいのはそれを提唱、あるいは平然と使える人間の自意識である」ということだ。

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上記の記事見るに、なぜか若者世代VSおっさん世代という図式になっているので明言するだけしておくが、私の年齢は24歳だ。

大学生から見ればおっさんに見え、社会人からすれば若者に見える年齢だろう。そのような立場から、今回私見を述べさせていただく。

 

メディアクリエイターという言葉からほとばしるダサさは、おそらくちょっと昔にハイパーメディアクリエイターと名乗った某氏を彷彿とさせるのもその一因であろう。

しかし、今回の騒動におけるメディアクリエイターという言葉から感じるダサさの原因は、見栄ばかり気にした醜悪な自意識だ。言い換えれば、メディアクリエイターという言葉を提唱した人間自体が最高にダサいのだ。

今回メディアクリエイターという言葉を提唱したのは、一番上に引用した人物であろう。ブロガーではなくメディアクリエイターを名乗った理由を大まかにまとめれば、

・ブロガーって何かオタクなイメージでモテないから

・私にプロブロガーになるほどの才能がないから

 ブロガーを辞めて私は今日からメディアクリエイターになります。

「メディアクリエイターってなに?」ほとんどの人がそう思うかもしれませんが、私もよくわかりません(笑)

 ということだそうだ。

言ってしまえば、「ブロガーというのはダサいしモテないから、今日からメディアクリエイターを名乗ります。何するかはまだ決めてないけど」となるのだろう。

なんだそれは。

この由来を見ている限りだと、結局のところ中身のない人間が名前のイメージに逃げたという風にしか読み取れない。ダサすぎる。しかもそのネーミング自体も最高にダサい。

私個人の価値観から言わせてもらえば、中身のないものの過剰な装飾ほど気持ちの悪いものはない。それは単なる虚飾であり、歪んだ自意識と肥大した自己承認欲求の発露としか感じられないからだ。

今回提唱されたメディアクリエイターという名前は、そうした醜悪な自意識を見せつけられているように感じられる。

ダサいしモテない原因は、ブロガーという名前のせいではなく、単に提唱した本人に魅力も中身もないからだろう。

ブロガーではなくメディアクリエイターを名乗ればモテるというのは、女性を馬鹿にした発言としか思えない。ブロガーだろうとモテる人はモテるだろうし、メディアクリエイターだろうとモテない人はモテない。そして言わせていただけるのなら、今回メディアクリエイターを提唱した人物が、そう名乗ったところでかっこよくなるともモテるとも思えない。

「ブロガーはダサいしモテないし、自分に才能もないからやめます」と平然と言える価値観が、私からすればこの上なくダサい。

向いてないと思うことを無理して続けろとは言わないし、時には撤退も必要だろう。

が、逃げた先ですることがメディアクリエイターを名乗り、ブランディングなどをおこなっていくこと?

なるほど。本人の言う通り、言語感覚の才能は著しく欠如しているらしい。

ブロガーという言葉とメディアクリエイターという言葉に対する反応は、少なくとも私ならこうなる。

A「俺、ブロガーなんだ」

私「へぇ~、ブログやってんだ?」

対して、メディアクリエイターを名乗られた場合は間違いなくこうなる。

B「俺、メディアクリエイターなんだ」

私「え、なにそれ?(メwwwwwディwwwwwアwwwwwクwwwwwリwwwwwエwwwwwイwwwwwタwwwwwーwwwww)」

多少下品な表現を用いてしまい、申し訳ない。しかし、これがメディアクリエイターという言葉を聞いた時の素直な反応だ。今回の騒動をなしにしても、こう感じることは容易に予測できる。もちろん、私の反応=世間の反応という訳ではないのだが。

別にメディアクリエイターと名乗るだけの実績があるのなら、誰も何も言いはしないだろう。しかしながら、私としてはそれなりの実績があったのであろう某氏の「ハイパーメディアクリエイター」という名乗りですら、初めて聞いた時は上記のような反応をした覚えがある(これはハイパーがなかったらまだマシだったかもしれないが)

実績もないような人間が、はじめからメディアクリエイターなどという御大層な名ばかりの名称を名乗ってどうするのか。ノーセンスだしナンセンスだ。アドセンスでも稼げんす。……いや、すいません、メディアクリエイター以上にセンスのないこと言いました。

あと、「メディアクリエイター否定派の~」記事を書いた人は、

メディアクリエイターを名乗るのは、ブロガーとして見られたくないという否定的な気持ちがあるのだ。コンテンツを主役にしたい人とかそういうのだ。

 と言っているが、少なくとも今はブログをメインコンテンツにしている(ってことでいいよね?)以上、ブロガー以外のなんでもないでしょうに。ブロガーを名乗ったら現実では活動できないなんて縛りがあるのか? ないでしょう。

このような、まだ何も行なっていないような人間が見栄えだけは良い名前にこだわる様子が、私からすれば最高にダサい。自意識と自己顕示欲の臭みやが立ち上るようで、顔をしかめてしまう。主役にしたいのはコンテンツではなく、自分でしょう? この辺りの感覚がわからない人間とは、おそらく話もあまりかみ合わないのだろう。

 

ここからは更に私見染みてくる。

私は自己啓発本(より狭めるなら成功哲学本)が大嫌いな人間なのだが、今回のメディアクリエイターという名乗りもそのにおいを感じてしまう。時たま見る主張として、「先に肩書を~」とかどうのこうのというものがある。邪推するなら、今回のメディアクリエイターという名称はその影響があるのではないかと思う。

大層余計なお世話だが、もしあの手の依存搾取型の本と思想に影響されたのなら、早いとこ離れた方が良いですよ。ろくなことになりません。今まで以上に自意識と万能感が肥大するだけです。

 

あと最後に言わせてもらえば、彼らのやろうとしていることを否定するつもりは毛頭ない。死んだ魚のような目をしたサラリーマンが嫌でフリーを目指すのならそれでいいし、ブログをきっかけに稼ごうというのも別に構わない。もちろん、メディアクリエイター絡みで稼ぐのもだ。

ただ言いたいことは、メディアクリエイターらしい活動をなにもしないうちからそう名乗ってもダサいだけで。メディアクリエイターという名称が、自己顕示欲でかっこつけてるダサい連中の別称になってしまう。

何かを名乗るのならば、それ相応の活動をしてからにしてください。以上です。

 

 

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